【圃場見学会レポート】
悩みは獣害 中山間地の有機農業
5月31日、時折強い雨の降る中、相模原市津久井の2つの農場、とんびファームと津久井根っこ農園で圃場見学会を開催しました。
とんびファーム (松村さん)
最近では音楽と食育に取り組んでいる松村さんのとんびファーム。見学会のはじめには太鼓の音色が山間に響いていました。松村さん曰く、「基本的には秘密にして、訪れたら夢の世界がいいじゃん」


イノシシにジャガイモが食べられている。真っ先に「インカのめざめ」が全滅、その次にキタアカリが食べられたそうで「イノシシもおいしいものを良く知っている」。見学会の前の晩には、初めてシカが現れたそうです。
津久井根っこ農園 (増田さん)
「うちはスタンダードな有機農家です」という切り口で始まった増田さんの津久井根っこ農園。こちらもなだらかな斜面にひろがる畑は、「風光明媚に見えるけれど、結構足腰に来る」とのこと。


印象に残ったのはニワトリを放しての堆肥の切り替えし。このニワトリは、養鶏場から卵を生まなくなった廃鶏を1羽100円で買ってきたもの。買ってきたときはガリガリで、羽はボロボロ。飼っているうちに元気になるそうです。エサは屑米、屑麦、青草にカキガラと魚粉など。1羽1羽に名前が付いていて、もう食べられないそうです。
枯葉の上にイナワラを積んでの保湿と風除け、給食出荷に挑戦していたことなど。ほ場見学で参考にする技術もあるそうで、情報交換の場の大切さを感じました。
また、セットの顧客を増やすなどの今後の目標、傾斜地や風などの山間地ならではの話題にも触れていました。とくに、地域性たっぷりの誰もがつくる在来のネギの話や競い合うようにつくるトウモロコシとスイカの話、地域の大学や新規参入の法人との今後の関わりなどはとても興味深かったです。
両農場の共通の話題は鳥獣害対策に悩んでいることでした。夜遅くに見回りをしたり、電気ネットを購入して対策をしているそうです。日々の努力を感じました。忙しい中、対応していただいた松村さん、増田さんありがとうございました。
(2009.6.26 加藤)